1年生議員でもわかる議員間討議のススメ方

HOME < 目次 < 20.議案審査のススメ方(全体の流れ)~自由討議の導入のポイント~





◆議案審査を行う上でのポイント

①委員会において、議案ごとの詳細の説明を受け、その内容を確認する。必要であれば、資料を要求する。他の議会では、本会議場で行う場合もあるが、宝塚市議会では各委員がより細かい確認作業を実施するため、委員会で行っている。利点は、詳細な資料まで要求しやすい点である。

②全ての議案について論点整理を行う。

③質疑や自由討議を繰り返し何度でも行うことができる。実際に自由討議において、議論が深まっていくと、議員同士の議論では解決できない内容に突き当たる。そういう場合は、一旦質疑に戻し、理事者側に質疑を行い、その内容を確認するのである。議論が深まると、こういう場面が多々出てくる。

④委員会審査の議論の概要版でもある委員会報告書の作成は、その後の活用方法が無数にある。委員会報告書は必ず作成すべきである。

⑤委員長報告も、委員会報告書を用いて説明している。

⑥委員会報告書は、傍聴者にも配布される。


◆COFFEEブレイク

★自由討議の運用上の課題

①自由討議の導入により、委員会審査の時間が大幅に増大する結果となった。住民への説明責任を考えると、時間の増大は必然かもしれないが…

【従前】会期中、各常任委員会の開催回数は1回(多くても2回)

【現在】常任委員会①(付託議案の説明)、常任委員協議会(論点整理)、常任委員会②(付託議案の審査)、常任委員協議会・常任委員
会③(委員会報告書の作成・決定)

②委員会を運営する「委員長」に負担が集中している。論点整理や議案の審査、委員会報告書の作成など、各委員を取りまとめていく役割が非常に多くなっている。




<< 目次 >>

0.はじめに~この冊子の目的~


第1章 自由討議ってなんだ?(自由討議の極意)

1.自由討議で何ができる?~自由討議は議員に対して有効だ~
2.なぜ自由討議が必要なのか?
3.もし自由討議がなければ、住民にどう説明するのか
4.自由討議のポイント~基本フレーム~
5.自由討議の極意
6.委員会審査に自由討議~議案審査を重視~
7.論点整理の導入(重要)
8.委員会報告書で説明責任を果たす(重要)
9.第1章のまとめ、自由討議を有効に活用しよう!



第2章 自由討議を活用しよう(自由討議の実例)

10.自由討議の失敗例①~合意形成を図ろうとしない~
11.自由討議の失敗例②~自分の意見しか言わない~
12.自由討議の失敗例③~自由討議を活用しきれなかった~
13.自由討議の成功例①~委員長として合意点をまとめる~
14.自由討議の成功例②~委員長として提言をまとめる~
15.自由討議の成功例③~自由討議で賛同を得る~
16.自由討議の活用方法①~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
17.自由討議の活用方法②~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
18.自由討議の成功例④~多数決で負けても附帯決議を勝ち取る~



第3章 自由討議を導入しよう(自由討議の簡単導入方法)

19.自由討議のススメ方~議案審査に力を入れる~
20.議案審査のススメ方(全体の流れ)~自由討議の導入のポイント~
21.議案審査のススメ方(1日目)~議案説明→資料要求→論点整理~
22.議案審査のススメ方(2日目)~質疑→自由討議→討論→採決~
23.議案審査のススメ方(3日目) ~委員会報告書協議→決定~
24.委員長のリーダーシップ①~合意形成には委員長の役割が最重要~
25.委員長のリーダーシップ②~良い意見は委員会の提言に~
26.自由討議のルール化~対象は全議案~
27.自由討議と会派制
28.少数意見が議会の議論や審査に反映されないのでは?
29.人格をもつ議会として
30.自由討議を機能させるために~私の思い~