1年生議員でもわかる議員間討議のススメ方

HOME < 目次 < 18.自由討議の成功例④~多数決で負けても附帯決議を勝ち取る~






◆言いっ放しで終わらず、付帯決議を勝ち取る

<事前準備>
主張する内容:高齢者の雇用の確保

<質疑>
委員A:高齢者雇用の具体的な提案は?

理事者:現管理者と調整しながら高齢者雇用を継続していく提案があり、選定委員会でもそのように認識している。

委員A:口約束だけでは困る。どう確約するのか?

理事者:その担保として、一定のモニタリング調査等を行っていきたい。

委員A:民間に任せるなら駅前の不法駐輪対策も提案できるような会社に任せるべきでは?

理事者:民間のノウハウを活用できるよう、今後に生かしていきたい。

委員A:民間に任すのなら、そこまでしなければいけない。
今回の件では、利用者の利便性や高齢者の雇用の両面を考えるべき。

その他の質疑では、同様に高齢者雇用の確保や選考委員会の内容、民間事業者が提案している事業に関する質問があった。

<自由討議>
委員A:高齢者の雇用の確保が大きな柱の1つ。現管理者と調整するという話もあるが、議会としても高齢者雇用の確保を求めていきたい。付帯決議を用意している。

その後、休憩を取り、付帯決議の内容について協議。(文言調整)

採決は賛成に回り、その代わり全会一致で付帯決議は可決された。図のように、高齢者雇用の確保とモニタリングの継続を勝ち取った。




<< 目次 >>

0.はじめに~この冊子の目的~


第1章 自由討議ってなんだ?(自由討議の極意)

1.自由討議で何ができる?~自由討議は議員に対して有効だ~
2.なぜ自由討議が必要なのか?
3.もし自由討議がなければ、住民にどう説明するのか
4.自由討議のポイント~基本フレーム~
5.自由討議の極意
6.委員会審査に自由討議~議案審査を重視~
7.論点整理の導入(重要)
8.委員会報告書で説明責任を果たす(重要)
9.第1章のまとめ、自由討議を有効に活用しよう!



第2章 自由討議を活用しよう(自由討議の実例)

10.自由討議の失敗例①~合意形成を図ろうとしない~
11.自由討議の失敗例②~自分の意見しか言わない~
12.自由討議の失敗例③~自由討議を活用しきれなかった~
13.自由討議の成功例①~委員長として合意点をまとめる~
14.自由討議の成功例②~委員長として提言をまとめる~
15.自由討議の成功例③~自由討議で賛同を得る~
16.自由討議の活用方法①~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
17.自由討議の活用方法②~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
18.自由討議の成功例④~多数決で負けても附帯決議を勝ち取る~



第3章 自由討議を導入しよう(自由討議の簡単導入方法)

19.自由討議のススメ方~議案審査に力を入れる~
20.議案審査のススメ方(全体の流れ)~自由討議の導入のポイント~
21.議案審査のススメ方(1日目)~議案説明→資料要求→論点整理~
22.議案審査のススメ方(2日目)~質疑→自由討議→討論→採決~
23.議案審査のススメ方(3日目) ~委員会報告書協議→決定~
24.委員長のリーダーシップ①~合意形成には委員長の役割が最重要~
25.委員長のリーダーシップ②~良い意見は委員会の提言に~
26.自由討議のルール化~対象は全議案~
27.自由討議と会派制
28.少数意見が議会の議論や審査に反映されないのでは?
29.人格をもつ議会として
30.自由討議を機能させるために~私の思い~