1年生議員でもわかる議員間討議のススメ方

HOME < 目次 < 13.自由討議の成功例①~委員長として合意点をまとめる~






◆委員長が合意点をまとめる

<質疑>
委員A:水道企業団から水を購入した方が今より単価が安くすむ。また現在の浄水場も建替えの時期にきている。さらに将来的に自己水源だけでは、水量が足りない見込みである。

委員B:長期的な経営計画について、水道マスタープランには十分検討すると書かれている。その資料を提出して欲しい。

理事者:詳細な資料はまだ作成できていない。

委員B:水源の確保と言うが、自己水源でまかなうか、他に水源を求めるのかでは大きく変わってくる。行き過ぎた統廃合はいけない。バランスが必要。また、災害の時には自己水源が大事になる。単価が安くなるからといって単純に統廃合すべきでない。

理事者:自己水源の井戸は、揚水量が限界にきている。深井戸と浅井戸があるが、深井戸は、ある井戸の揚水量を増やせば、他の井戸が下がってしまう。また、浅井戸は以前より揚水量がかなり減ってきている。

委員B:これは都市の安全性の問題である。水道の水源について他力依存でいいのか、災害等に備え自己水源でまかなうのか。

<自由討議>
委員B:災害が起こった時の水源はどうするのか等、長期的な計画がまだ十分検討されていない。

委員A:自己水源でやるなら、今後も莫大な費用がかかる。

委員B:本当に水源が減っているのか、客観的な資料がない。自己水源も含めて調査すべき内容もある。

委員長→他の委員にも発言を促す。

他の委員の発言が、ひと通り終わった所で、合意できそうな内容について委員長がまとめる。(委員長は、発言の内容をメモしながら、合意できそうなポイントをまとめておく。)

<まとめ>
自己水源や他の水源の状況を調査し、災害時の対応も含め調査検討すること。





<< 目次 >>

0.はじめに~この冊子の目的~


第1章 自由討議ってなんだ?(自由討議の極意)

1.自由討議で何ができる?~自由討議は議員に対して有効だ~
2.なぜ自由討議が必要なのか?
3.もし自由討議がなければ、住民にどう説明するのか
4.自由討議のポイント~基本フレーム~
5.自由討議の極意
6.委員会審査に自由討議~議案審査を重視~
7.論点整理の導入(重要)
8.委員会報告書で説明責任を果たす(重要)
9.第1章のまとめ、自由討議を有効に活用しよう!



第2章 自由討議を活用しよう(自由討議の実例)

10.自由討議の失敗例①~合意形成を図ろうとしない~
11.自由討議の失敗例②~自分の意見しか言わない~
12.自由討議の失敗例③~自由討議を活用しきれなかった~
13.自由討議の成功例①~委員長として合意点をまとめる~
14.自由討議の成功例②~委員長として提言をまとめる~
15.自由討議の成功例③~自由討議で賛同を得る~
16.自由討議の活用方法①~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
17.自由討議の活用方法②~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
18.自由討議の成功例④~多数決で負けても附帯決議を勝ち取る~



第3章 自由討議を導入しよう(自由討議の簡単導入方法)

19.自由討議のススメ方~議案審査に力を入れる~
20.議案審査のススメ方(全体の流れ)~自由討議の導入のポイント~
21.議案審査のススメ方(1日目)~議案説明→資料要求→論点整理~
22.議案審査のススメ方(2日目)~質疑→自由討議→討論→採決~
23.議案審査のススメ方(3日目) ~委員会報告書協議→決定~
24.委員長のリーダーシップ①~合意形成には委員長の役割が最重要~
25.委員長のリーダーシップ②~良い意見は委員会の提言に~
26.自由討議のルール化~対象は全議案~
27.自由討議と会派制
28.少数意見が議会の議論や審査に反映されないのでは?
29.人格をもつ議会として
30.自由討議を機能させるために~私の思い~