1年生議員でもわかる議員間討議のススメ方

HOME < 目次 < 12.自由討議の失敗例③~自由討議を活用しきれなかった~






◆自由討議を活用しなかったために…

争点:職員が不正使用、損害金を支払っていた。

<質疑>
委員A:事前に「今回選定した業者の過去の不正行為の有無」を資料要求していた。しかし、理事者側からは出てこなかった。
指定管理者名でホームページを検索すると、職員が不正を行い、損害金を支払っていた事実を発見したがどうなっているのか。

理事者:指定管理者から不正はないとの報告を受けていた。
その後、理事者側は休憩中に事実を確認。

理事者:内容が発覚した際には指定管理者を受託していなかった。そのため取り消しや指名停止の処分はなかった。応募資格について、資格を失ったという判断はしていないが、一方、このような不祥事を昨年に起こしているので、徹底した指導を行っていきたい。

他の委員:募集要項にある指名停止要件には該当しないか?

理事者:該当しない。

<自由討議>
不正に関する自由討議なし。

※かなりの時間を費やして質疑を行ってきた。その流れの中で、自由討議を行わなかった事を後悔している。

採決の結果、賛成多数で可決。(賛成5、反対2)


その後、附帯決議は賛成4、反対3で可決。

附帯決議の内容は、
・指定管理者の指導を徹底すること
・指定管理者の指定には事前調査を十分に行うこと




<< 目次 >>

0.はじめに~この冊子の目的~


第1章 自由討議ってなんだ?(自由討議の極意)

1.自由討議で何ができる?~自由討議は議員に対して有効だ~
2.なぜ自由討議が必要なのか?
3.もし自由討議がなければ、住民にどう説明するのか
4.自由討議のポイント~基本フレーム~
5.自由討議の極意
6.委員会審査に自由討議~議案審査を重視~
7.論点整理の導入(重要)
8.委員会報告書で説明責任を果たす(重要)
9.第1章のまとめ、自由討議を有効に活用しよう!



第2章 自由討議を活用しよう(自由討議の実例)

10.自由討議の失敗例①~合意形成を図ろうとしない~
11.自由討議の失敗例②~自分の意見しか言わない~
12.自由討議の失敗例③~自由討議を活用しきれなかった~
13.自由討議の成功例①~委員長として合意点をまとめる~
14.自由討議の成功例②~委員長として提言をまとめる~
15.自由討議の成功例③~自由討議で賛同を得る~
16.自由討議の活用方法①~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
17.自由討議の活用方法②~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
18.自由討議の成功例④~多数決で負けても附帯決議を勝ち取る~



第3章 自由討議を導入しよう(自由討議の簡単導入方法)

19.自由討議のススメ方~議案審査に力を入れる~
20.議案審査のススメ方(全体の流れ)~自由討議の導入のポイント~
21.議案審査のススメ方(1日目)~議案説明→資料要求→論点整理~
22.議案審査のススメ方(2日目)~質疑→自由討議→討論→採決~
23.議案審査のススメ方(3日目) ~委員会報告書協議→決定~
24.委員長のリーダーシップ①~合意形成には委員長の役割が最重要~
25.委員長のリーダーシップ②~良い意見は委員会の提言に~
26.自由討議のルール化~対象は全議案~
27.自由討議と会派制
28.少数意見が議会の議論や審査に反映されないのでは?
29.人格をもつ議会として
30.自由討議を機能させるために~私の思い~