1年生議員でもわかる議員間討議のススメ方

HOME < 目次 < 2.なぜ自由討議が必要なのか?






◆キーワードの説明

①議会不要論:議員は、日頃何をしているのか分からない。政務活動費の不正使用など、住民から見た議員は、無用ばかりでなく、悪いことしかしていないように思われている。つまり、これまでの議会は、住民に期待されている役割を発揮していなかった。

②説明責任(議決責任):各議案の議決に対して責任を持つ。市民に対して、なぜこういう結論に至ったのか、しっかりと説明責任を果たす。

③公開の場で議論:市民の見えない所で議論をするから議員は何をしているのか分からないと言われるのである。

④委員会主義:議員の本来の仕事は、議案審査である。宝塚市議会では、充実した議案審査を行うため、委員会にて自由討議を行っている。

⑤議案書の事前公開:住民から意見を聞くために、できるだけ早く議案の内容を知ってもらう必要がある。そのため、議会へ議案が配付された後、早期に市議会のホームページなどで公開している。

⑥自由討議:宝塚市議会では、市民への説明責任を果たすため、委員会審査において自由討議を活用している。議員同士が、議案の論点、争点を明らかにし、また合意形成を図るために自由討議は用いられている。

⑦合意形成:議員の本来の仕事は、口利きではない。また、一般質問でもない。地方自治法上、議員個人の権限は何もない。本来は、議会として一丸となったときに権限を持つ。そのためには、議員同士が議論をして合意形成を図らなければならない。

⑧委員長のリーダーシップ:自由討議で合意形成を図るためには、委員長が様々な意見の中から合意できる点がないか議論を取り仕切る必要がある。もちろん委員個人でも合意点を主張することができるが、やはり委員長の方が議論をまとめやすい。

⑨ルール化:委員長の力量に依存せず、市民に納得してもらえる自由討議を行うためには、一定のルール化が必要である。

⑩委員会報告書:委員会であった質疑・自由討議・討論・採決の結果をまとめた報告書。委員会での議論の概要版だと考えて欲しい。これを委員長報告や議会報告会で活用している。もちろん住民にも配布している。




<< 目次 >>

0.はじめに~この冊子の目的~


第1章 自由討議ってなんだ?(自由討議の極意)

1.自由討議で何ができる?~自由討議は議員に対して有効だ~
2.なぜ自由討議が必要なのか?
3.もし自由討議がなければ、住民にどう説明するのか
4.自由討議のポイント~基本フレーム~
5.自由討議の極意
6.委員会審査に自由討議~議案審査を重視~
7.論点整理の導入(重要)
8.委員会報告書で説明責任を果たす(重要)
9.第1章のまとめ、自由討議を有効に活用しよう!



第2章 自由討議を活用しよう(自由討議の実例)

10.自由討議の失敗例①~合意形成を図ろうとしない~
11.自由討議の失敗例②~自分の意見しか言わない~
12.自由討議の失敗例③~自由討議を活用しきれなかった~
13.自由討議の成功例①~委員長として合意点をまとめる~
14.自由討議の成功例②~委員長として提言をまとめる~
15.自由討議の成功例③~自由討議で賛同を得る~
16.自由討議の活用方法①~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
17.自由討議の活用方法②~多数決で負けそうな時、あなたはどうしますか~
18.自由討議の成功例④~多数決で負けても附帯決議を勝ち取る~



第3章 自由討議を導入しよう(自由討議の簡単導入方法)

19.自由討議のススメ方~議案審査に力を入れる~
20.議案審査のススメ方(全体の流れ)~自由討議の導入のポイント~
21.議案審査のススメ方(1日目)~議案説明→資料要求→論点整理~
22.議案審査のススメ方(2日目)~質疑→自由討議→討論→採決~
23.議案審査のススメ方(3日目) ~委員会報告書協議→決定~
24.委員長のリーダーシップ①~合意形成には委員長の役割が最重要~
25.委員長のリーダーシップ②~良い意見は委員会の提言に~
26.自由討議のルール化~対象は全議案~
27.自由討議と会派制
28.少数意見が議会の議論や審査に反映されないのでは?
29.人格をもつ議会として
30.自由討議を機能させるために~私の思い~